福島第1原子力発電所の事故経過(内海研究所まとめ)
年月日 時刻分類 東京電力のしてきたこと
2011/3/1114:46危機M9の東北太平洋地震で、福島第1原発、第2原発が緊急停止。高さ14mの津波で冠水。ポンプ・電源設備が軒並み破壊。作業員1名死亡。2名行方不明
2011/3/11外国アメリカ政府が、福島第1原発の事故に対し至急炉心への海水注入で封じ込める支援を申し入れたが、東京電力は「自力で直せる」と菅総理に反対し、菅総理は東京電力に任せ、アメリカ政府の申し出を断った。
2011/3/1114:49指示気象庁が福島県などに大津波警報を発令。
2011/3/1115:00隠蔽4号機タービン建屋の冷却水系のタンクで水位の低下を示す警報が鳴ったため、現場責任者だった当直長から水漏れがないか点検に行くよう指示された。建屋は停電中で、2人は懐中電灯を持ってタンクの配管がある地下に向かった。亡くなった東電社員寺島祥希(よしき)さん(21歳)が青森県むつ市の実家に電話。その後死亡。
2011/3/1115:27危機高さ約4mの津波第1波が到達。
2011/3/1115:35危機高さ約10m以上の津波第2波が到達。敷地の建物がほぼすべて冠水した。
2011/3/123:00発言政府は「圧力上昇を続ける1号機の原子炉格納容器から、放射性物質を含んだ水蒸気を放出する」と発表
2011/3/1215:26爆発1号機天井部分が水素爆発を起こし骨組みを残して崩壊。大量の放射性物質が外部に飛散。放射線によって避難中の一般市民と自衛隊員90名が被曝。救助活動中の米兵も17名被曝。「原発が爆発したとき、ドーンというものすごい音を聞いた。近所にある工場が爆発したんだと思った。とにかく、雷みたいな音だった」
2011/3/12爆発3号機天井部分が水素爆発を起こし骨組みを残して崩壊。大量の放射性物質が外部に飛散。作業中の自衛隊員や作業員10名が被曝・負傷
2011/3/12作業東京電力現場に15名の作業員を残し、残り全員を退避。
2011/3/12被曝民間人が政府の退避3km圏内から脱出中に19名が被曝
2011/3/12被曝退避10km圏内の病院に入院していた患者15名が被曝。救急車も汚染。
2011/3/12被曝半径20km圏内の災害派遣の新潟県職員2名が被曝
2011/3/12被曝10km圏退避でバスで移動した市民100名が被曝
2011/3/12被曝10km圏退避のため救助ヘリを待っていた市民60名が被曝
2011/3/135:10指示東京電力が3号機について15条に基づき、政府に緊急事態を通報
2011/3/135:25危機3号機格納容器の圧力が2倍に上昇。
2011/3/138:20汚染3号機格納容器の蒸気を外部に放出
2011/3/137:30破損3号機炉心が2.95m冷却水より露出
2011/3/1313:12作業3号機炉心にようやく海水を注入開始。
2011/3/1411:01爆発3号機が水素爆発。
2011/3/1413:25故障2号機の冷却機能がすべて停止
2011/3/1416:34作業2号機炉心にようやく海水を注入開始。
2011/3/1418:30破損2号機炉心がすべて露出
2011/3/14指示東京電力清水正孝社長が「全員退去したい」との意向を枝野幸男官房長官と海江田万里経済産業相にそれぞれ電話で申し入れた。
2011/3/1423:00作業2号機炉心が海水注入でようやく水没
2011/3/14危機4号機の使用済み燃料プールの水温が84度に上昇。
2011/3/15未明発言菅総理が東電本店に乗り込む前「俺は60歳を過ぎた。がんになってもいい年だ。いざとなったら俺が先頭に立って福島で陣頭指揮をとればいい」と側近につぶやく。
2011/3/154:00指示菅総理が東京電力清水正孝社長を官邸に呼びつけ「撤退はあり得ない。合同で対策本部をつくる」と通告。その後、東京・内幸町の東電本店を訪れ、「東電がつぶれるということではなく、日本がどうなるかという問題だ」と迫った
2011/3/156:00火災4号機建屋5F付近で爆発。火災。天井付近が崩壊
2011/3/156:14爆発2号機の圧力抑制装置で爆発音。職員50人残して全員退避。
2011/3/15被曝香川県が福島県に派遣した防災ヘリが被曝。ヘリ機体は6.5〜5マイクロシーベルト/時、隊員9人が2.4〜1マイクロシーベルト/時の被曝。機体を除染
2011/3/165:45火災4号機建屋で火災
2011/3/16外国アメリカエネルギー省のチュー長官が福島第一原発の原子炉は危機的な状況にあり、79年に起きたスリーマイル島の原発事故よりも深刻だという認識を示した。 チュー長官は、日本にいるアメリカ政府の職員から報告を受けているとした上で、「炉心が部分的な溶融を起こしており、危機的な状況にある。スリーマイル島の原発事故よりも深刻な状況にある」という認識を示した。 また、アメリカ原子力規制委員会のジャッコ委員長は、日本国内のアメリカ人に対し、福島原発の80キロ以内から避難するよう呼びかけた理由について、「高いレベルの放射能漏れが起きる可能性があることなどから判断した」と述べた。
2011/3/17隠蔽4号機そばの共用プールに使用済み燃料が6375本あり、3月11日の震災発生直後から水温や水位測定ができなくなって冷却システムが機能せず危険な状態になっていることを東京電力が隠していたことが発覚。
2011/3/17隠蔽首相官邸が防衛省に「緊急作業時の被ばく線量の上限をさらに国際放射線防護委員会(ICRP)の基準に合わせて倍の500ミリシーベルトにする」と文書で通知。防衛省内で反対意見が続出。実現せず。
2011/3/18汚染国からの指示を待たずにいわき市が市民15万人にヨウ素剤を配布。
2011/3/1813:55作業3号機に自衛隊が放水開始
2011/3/1814:38作業3号機への自衛隊の放水終了。計6回。
2011/3/19指示放水作業する東京消防庁のハイパーレスキュー隊員に海江田経済産業大臣が「速やかにやらなければ処分する」と脅して任務に当たらせる。
2011/3/190:30作業3号機に東京消防庁のハイパーレスキュー隊が60トンの放水を行う。
2011/3/191:10作業東京電力が東北電力からの外部電源を接続する作業を再開
2011/3/1917:30作業1号機、2号機に電源ケーブルの接続が完了。
2011/3/207:00作業5号機の水温が37.1度、6号機は41度に低下。
2011/3/2015:46作業2号機への電源接続が完了。
2011/3/21汚染放射能漏れを受け、福島、茨城、栃木、群馬の各県で生産されたホウレンソウとカキナ、福島県生産の原乳について、当面、出荷を控えるよう各知事に指示
2011/3/21作業中国の三一重工が高さ62mのポンプ車(8000万円相当)を東京電力に無償で寄贈。東京電力はお金を出して買い取るといったが中国企業は固辞した。
2011/3/2115:55汚染3号機から灰色の煙が出る。全員敷地から退避。
2011/3/2118:02汚染3号機から出た灰色の煙がおさまる。
2011/3/2118:20汚染2号機から再び水蒸気と思われる白煙が上がる。
2011/3/29汚染南放水口近くで採取した海水から基準値の4385倍となる濃度の放射性ヨウ素131を検出
2011/3/30午前汚染南放水口近くで採取した海水から基準値の800倍となる濃度の放射性ヨウ素131を検出
2011/3/30午後汚染南放水口近くで採取した海水から基準値の4385倍となる濃度の放射性ヨウ素131を検出
2011/3/3015:25死者4号機タービン建屋地下で汚染水に浮かんでいる東電社員小久保和彦さん(24)の遺体発見。寺島祥希さん(21)も遺体発見。死因は多発性外傷による出血性ショック。
2011/3/3112:20事件右翼団体員の新宿区歌舞伎町、無職渡辺光容疑者(25)が福島第1原発に1人で街宣車で侵入しようとするがゲートで拒否される。
2011/3/3113:10事件渡辺光容疑者が今度は福島第2原発に街宣車で現れ、西門ゲートを破って侵入。10分間走り回って被曝した。
2011/3/3115:25被曝渡辺光容疑者が福島県警に逮捕。街宣車と本人は除染
2011/4/2汚染2号機取水口付近で朝ピットに亀裂があり大量の放射能汚染水が海に流れ出していることを確認。ピット内で1SV/hの高レベル汚染確認。開口部付近でも400mSV/h
2011/4/2外国米軍の2隻目のバージ船が到着。接岸
2011/4/2午後被曝2号機取水口付近で、作業を撮影した検査員の防護服から3.2mSV/hの被曝を確認。
2011/4/2夕方作業2号機取水口ピットの亀裂にコンクリートを注入してふさごうとしたが失敗。
2011/4/25隠蔽経済産業省が「今後50ミリシーベルトを超える者が約1600名と試算される」と厚生労働省に報告。
2011/6/18隠蔽「福島第1原発における対応状況について」と題する事故対応の調査結果でも、「当直員の安否確認を行い、地震発生と津波について、ページング(一斉通報できる通信機の一種)で周知を行う」と当時の対応を記しているが、死んだ2人への点検指示には一切触れていない。
2011/6/26危機3号機の使用済み核燃料プールの水が剥落コンクリートによってアルカリ性に傾き、ホウ酸水を注入して中和開始。
2011/6/2716:20作業汚染水浄化システムの本格運転を再開。1号機、2号機、3号機に循環注水冷却開始。
2011/6/2717:55危機汚染水浄化システムに漏水が発覚。運転停止。
2011/6/28作業1号機に原子炉建屋を覆うカバーの設置開始。
2011/6/28作業汚染水浄化システムの本格運転を再開。
2011/6/28危機6号機タービン建屋の低濃度汚染水を移送している仮説タンクで漏水が発覚。
2011/6/2910:59危機汚染水浄化システムを停止。ポンプと接合しているホースの接合部分に微小な穴2箇所判明。
2011/6/2913:33作業汚染水浄化システムの運転を再開。30mのホースを交換。
2011/6/30作業5号機、6号機タービン建屋にたまる低濃度の汚染水をメガフロートへ移送開始。
2011/7/2作業3号機原子炉建屋の1Fに掃除機ロボットを投入。10〜20mSvの低下はしたが、以前高レベルのため入室不可。
2011/7/227:10危機3号機、4号機への電力供給が停止。
2011/7/227:10危機3号機、4号機の使用済み燃料プールの代替冷却装置や汚染水処理システムが設定ミスにより外部電源遮断で停止。
2011/7/2216:30作業3号機、4号機への電力供給を再開。
2011/7/27被曝原子力安全・保安院が高線量被曝者の試算を発表。50mSv以上が1680人、100mSv以上が480人。計2160人。
2011/7/27隠蔽原子力安全・保安院が高線量被曝者の試算を発表。計2160人を4ヶ月間公表していなかった。
2011/8/114:30汚染1号機、2号機の原子炉建屋の西側にある排気塔下部の配管の表面付近で、計測器の測定限界に相当する事故後最高値の10Sv/時以上の高い放射線量を計測
2011/8/3汚染福島大が5/18〜7/15の大学構内の大気を分析した結果、いまだに空気中に放射性ヨウ素、セシウムを検出した。5/23時点でセシウムが3.1/10万/1リットル。ヨウ素が1.84/10万/1リットル
2011/8/3外国アメリカ原子力規制委員会(NRC)のアポストラキス委員が、福島原発を襲った巨大地震や津波の発生確率は「1000年に1度」などとする分析があると指摘した上で、「原子炉の安全性を考える上では(放置してもよいと)認めることはできない確率だ」と語った。